生態学分野では、生息域内(in-situ)保全に注目が集まりがちですが(実際、保護区ネットワークの空間デザイン分析が盛んです)、しかし、実際の保全実務では絶滅の危機に瀕した生物種をどのように対処するかという生息域外(ex-situ)保全に焦点が当てられており、生息域内(in-situ)保全と生息域外(ex-situ)保全の間には、ギャップがあります。
このような観点から、今回のシンポジウムでは、日本の種子保存に関係している研究者の方に、それぞれの活動を紹介して頂き、今後の共同研究の可能性、例えば、生息域内(in-situ)保全と生息域外(ex-situ)保全の統合アプローチ、を模索する機会にしました。